紙一枚でB29
小さな小さな工業規格紙



 『B29』を知っているだろうか。知っている人はそれでいい。あなたの考えている通りの物だ。知らない人はYahoo!でもgoogleでも使って一度検索をかけてからこの先を読んでもらいたい。

 で、このB29を作ってみようというのが今回の話題。用意する物はB5の紙1枚とカッターナイフだけ。紙はコピー用紙や上質紙のような少し固めの紙がいいだろう。カッターはよく切れる刃の新しいもので、小型の方が使いやすい。どうせならその二つを用意して一緒に作業をしながら読みすすめてもらえるととても嬉しい。


 まず、用意した紙を長い方の辺で半分に折り、折り目に沿ってカッターナイフで切る。このとき出来るだけ正確に半分に折って、切るときも真直ぐに切るようにする。
 切った紙の一方をもう一度、長い方の辺で半分に折りカッターナイフで切る。ここでも正確に半分に切らないと後で苦労することになる。
 先程切った紙の一方を再度半分に切る。くれぐれも切れ目が曲がったり斜めになったりしないように気をつけてほしい。
 さらにもう一度、一方の紙を半分に切る。これで一番小さい紙は最初の16分の1になったはずだ。これをさらに繰り返す。









完 成
拡大⇒


 写真の赤丸の中、画像が荒くて少々分かりにくいが、まごう事なき『B29』だ。ちなみに、右の写真の下の青丸の中にあるのは比較のために置いた食卓塩の一粒だ。どれほど小さいか想像してみてほしい。
 万が一理解できない人のために解説しよう。最初に用意した紙は『B5』サイズだった。これを半分に切ると『B6』の大きさになる。さらに半分にすると『B7』、もう一度半分にすると『B8』‥‥‥。つまりB5の紙を24回半分に切ると『B29』になるわけだ。





 納得いかない?サブタイトルの「小さな小さな戦闘機」はどうしたのかって?何を言っているのか分からないな。サブタイトルに『戦闘機』なんて一言も書いていない。嘘だと思うならここから戻ってサブタイトルでも何でも確認してほしい。
 誰がなんと言おうと私が作ったのは『B29の紙』であって戦闘機などという物騒な物ではない。


 冗談でこんなことをしてみたが、実はこの『B29』の話には元になった話がある。それは3年ほど前、友人Wから受け取ったメールだ。以下はその抜粋だ。

(前略)”B−29の簡単な作り方”

 用意する物:紙とハサミ
 まず手始めにB5の用紙を半分に折って、その折り目をハサミで切ります。
 次にその紙を半分に折り、その折り目を再び先程と同じようにハサミで切ります。
 さらにその紙を半分に折り、その折り目を再び先程と同じようにハサミで切ります。
 さらにその紙を半分に折り、その折り目を再び先程と同じようにハサミで切ります。
 さらにその紙を半分に折り、その折り目を再び先程と同じようにハサミで切ります。
 さらにその紙を半分に折り、その折り目を再び先程と同じようにハサミで切ります。
 さらにその紙を半分に折り、その折り目を再び先程と同じようにハサミで切ります。
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 何回かこれを繰り返せばホラッあっというまにB29完成!!
 伊藤 史郎も真っ青なお手軽ワザだろ?そう思わないかいボブ?(あえて原文のまま)


 メールを読んだ当時、個人的にはかなりのクリーンヒットだったのでここでも使ってみた。

 話は変わって、B5サイズの紙の大きさは 257mm×182mm、この大きさは日本独自の規格で和紙の大きさをもとにした物だそうだ。外国では『ジャパニーズ・スタンダード・サイズ』と読んだりするらしい(眉唾)。B5を縦横ともに212分の1(4096分の1)にすると大きさは 0.063mm×0.044mm だ。これだけ小さくなると紙というよりはセルロースで出来たの直方体でしかない。カッターで切れる限界を超えている。実際、B24、B26、B28の三枚(?)は切り損ねたり見失ったりしたせいで紛失してしまった。実際に作るときには細心の注意が必要だ。可能なら顕微鏡と極小ナイフも準備した方がいいだろう。作ったからといって何に利用できるというわけではないのだが‥‥。


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