ヒート・アイランド
ボンネットで目玉焼きは焼けるのか



 今年の夏は暑い。いや熱いと言ってもいい。地球の温暖化が進んでいるからなのか、それとは別に異常気象が発生しているのか、ともかく昨今の夏は暑い。少なくとも私が小学生の頃は、最高気温といえども35℃を越えることなどほとんどなかったはずである。
 天気予報によると、今日の最高気温は36℃まであがるのだという。朝のニュースを見ながら久しぶりの休みをどう過ごそうか考えていた私の頭にあるフレーズが浮かんだ。










こう暑くちゃ、ボンネットで目玉焼きが焼けそうだ



 おそらく昔読んだ本に出てきたのだと思う。似たような言い回しは多く使われているのだから、それが何の本だったかは問題ではない。重要なことは一つ、これで今日の日中の予定が埋まってしまったということだ。




11:00
 用意したのは大き目の金属ボウルと中華鍋、この2つを直射日光の元に置き、30分ほど放置した。中華鍋の温度を測ってみると55℃!これなら本当に卵が焼けるかもしれない。

11:40
 中華鍋の中に卵を割り入れ蓋をし、金属ボウルの中には生卵を割らずに入れた。金属ボウルの方の卵は油性ペンで黒く塗ったアルミホイルを周りに巻いてみた。あとは卵が固まるのを待つばかりである。
12:15
 写真で分かると思うが、白身の色が変わっている。まだ白身の上のほうは生に近く、黄身はまったく固まっていない。

 しかし、黄身の固まる温度は確か白身よりも低かったはず。これはもう少し時間をかければ本当に目玉焼きになるかもしれない。
12:45
 写真では30分前とほとんど変わっていないようだが、白身は全体に白くなり半熟のようになっている。黄身の方はまだ生のようだ。

 これ以上時間をかけても変わるとは思えないので、蓋を外した状態でもう30分だけ放置することにする。
13:15
 黄身の表面の色が変わり、乾燥している。かと言って黄身が固まっている様子はない。白身も表面は乾燥しているが、30分前の半熟の状態から変わったところはない。

 今まで触れていなかったが金属ボウルに入れた卵にも見た目に変化はない(当たり前か)。しかし、持ってみるとかなり熱い。多分金属ボウルより熱くなっている。この殻付き卵が驚くべき結果になるとは‥‥。
 それぞれの卵を器に移してみた。まずは左側の中華鍋で作ろうとした目玉焼き。固まり具合が中途半端な上に鍋のそこに張り付いてしまって上手く取れない。形が崩れてしまった。ちなみに白身が茶色いのは鍋のサビのせいだ。これはちょっと食べられない‥‥。

 金属ボウルで温めた卵を割ってみると中は完璧な温泉卵。個人的な好みとしては、もう少し黄身がやわらかい方が好きなのだが、十分商品として売っていてもいいくらいのレベルの出来である。ボウルの曲面が上手く卵に光を集めたのかもしれない。これを読んでいる人にもぜひ試してほしいくらいである。



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