料理の鋼人はがねびと
摩訶不思議、烏賊の鎖(解答編)



(注)こちらを読む前に必ず料理の鋼人はがねびと 〜摩訶不思議、烏賊の鎖〜に目を通してください。


 江戸の究極の包丁技術『輪違い大根』に喧嘩を売ってから半年。写真を見ると作り方がわかってしまうのか、烏賊の鎖への反響はあまり大きいものではなかった。そんな中、その作り方が知りたいという要望が先日、掲示板に書き込まれた。
 ならば作らねばなるまい。「読者様は神様です」から。最近ネタが滞っていたからという理由もある。


 まずは原理から説明しよう。
 『メビウスの輪』というのを知っているだろうか。紙などで出来た帯を輪にするときに、片方を半周ねじって接着したものだ。表裏の区別がなくなったこの輪を縦に半分に切ると大きな一つの輪になる。
 このメビウスの輪を作るときに帯の片方を一周ねじったものが右の写真だ。見やすいように片方の面には鉛筆で線を引いてある。この線に沿ってはさみを入れて一周すると、
 このように輪が2つ繋がった形になる。
 烏賊の鎖はこの原理を利用して作ればいい。


 しかしこれには一つ問題がある。上の例では紙で帯を作ったものだからねじることが出来たが、当然イカはねじれてはいない。どうすればいいか。












イカがねじれてないのなら切り口をねじればいいじゃない
by 魔痢夷=暗斗輪網



 そう、イカの方をねじるのではなく切り口を1周ねじればいいのだ。今回は冷蔵庫にドーナツが入っていたのでこれを使って説明しよう。



 ドーナツ(鎖にしたい食材)に目印のための爪楊枝を刺す。右の写真では切り方がわかりやすいように大量の楊枝を刺しているが、普通は4本もあれば十分。なくても問題ないくらいである。
 細いナイフなどを使って切り口がねじれるようにして一周したのが左側。もうこれだけで完成(右側)である。
 この状態ですでに鎖状になっているはずだ。この方法はリング状のものなら基本的にどんなものにも応用が可能だ。正月も近い。ぜひ何か別の食材でこれを作っておせちの中に混入させておいてほしい。
 






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