携帯に服を着せる
着ぐるみケータイってこんなんか?



 携帯電話の料金通知書と一緒に新製品などの情報誌が時々入っている。普段はその月の支払い料金だけを確認して、他は開きもせずに捨てている私だが、ふと気になる文字が目に付いた。
 「着ぐるみケータイ」前からあったのか新しく作られたのかはよく分からないが、携帯電話の外側にカバーをつけることでおしゃれな形に変えるというものらしい。
 掲載されている小さな写真を見るといかにも頭の弱い女子高生が好みそうなデザインをしている。私としては格好が悪いうえに使い勝手も悪くなりそうな、滑稽なモノとしか思えない。

 しかし、携帯電話のデザインを多様にしようという試みはとてもいいと思う
 今や携帯電話は日本人のかなり多くが持ち歩いているが、同じデザインのために取り違えるということが稀にではあるが起こる。また、机などに置かれた誰の物かわからない携帯電話が鳴り出すと、誰に知らせたらいいのか非常に判断に迷う。見ただけで誰の物かわかるような携帯電話というのは消費者にとって大きな価値だと思う。
 つまり、『携帯性を損なうことなく』『多くの人に受け入れやすい』デザインであればいいわけだ。

 必要は発明の母、技術は製品の父。つまり父は私だ。

 試行錯誤の過程は省略して、さっそく作り方を紹介しよう。例によってここに書かれていることを真似して万が一、なにかしらの損害が生じても当方は一切責任を負わない。特に今回は携帯電話端末にかなりの負担がかかる恐れがあるので、作り方を読んだ上で実行にうつすかどうかはよく考えてからにしてもらいたい。


 12歳以下のお友達は大人の人と一緒に作ろうね☆




用意する物

携帯電話 もちろん自分が使用する物。古くて使っていない端末があるなら一度練習した方がいい。
ドライヤー 熱風がちゃんと出る故障してない物。電池式よりはコンセント式がいい。
カッターナイフ 何でもいい。
ペットボトル カバーにしたいデザインの物。500mlの物が扱いやすい。
トイレットペーパーの芯 アルミホイルのでもサランラップのでもいい。


作業開始

 今回使った携帯端末はこれ。写真撮影の関係と、練習の意味合いをかねて今は使っていない前の端末だ。本当はアンテナのある機種は使わないほうがいい。


 用意したペットボトルの外装ビニルを破らずに取り外す、こう表現するとどうやってとったらいいか分からないという人が多いが、ペットボトルをつぶせば簡単に取れる。私としてはこの時期(書いている現在8月中旬気温35℃)『ポカリスエット』の涼しげなデザインが使いたいが、本番用の一つしかないため今回は『爽健美茶』を使ってみた。


 外した直後の状態では大きすぎるので、トイレットペーパーの芯を通した状態でドライヤーの熱風で縮める。ビニルの余った部分をつまんで芯とビニルをくっつけ、その部分に熱風を当てると綺麗に出来る。それを繰り返して芯にぴったりの大きさになるまで縮める。このときは皺があっても構わないが、あまり熱風を当てすぎると外れなくなるので注意する。やけどに注意。


 芯から外した外装ビニルを携帯電話につける。長すぎてあまる場合はこのときに切って調節する。このときの注意点は大事携帯電話の電池を外し、電池ボックス付近にはビニルをまかないようにする。つまり液晶周辺にしかビニルをまくことは出来ない。
 再びドライヤーで熱風をあてて、ビニルを縮める。今度は携帯電話にぴったりつくまでひたすら熱風を当てる。大体の皺は熱風を当て続けるとなくなっていく。気長にやろう。
   


 液晶部分やカメラのレンズ部分のビニルを切って剥がす。溝のあるところに爪で跡をつけるとカッターの刃を入れやすくなる。ガラスを傷つけないように。


 これで完成。あなた一人の携帯だ。電池を入れて電源を入れてみよう。熱で壊れていたらご愁傷様。




 ちなみに私が現在(2005年8月下旬)使っている携帯電話は形が寸胴なため、ビニールがすっぽり抜けてしまう。少し格好悪くテープで止めているのだが、この形状には別の利点がある。
    

 着脱が簡単なため、複数のカバーを作って好きな時に付け替えることが出来るのだ。(順にゲータレード、ポカリ、ミウ)コレクションのようにするのも面白いかもしれない。

 さて、『着ぐるみケータイ』という名称ではじめたわけだが、多くの人はこれを『着ぐるみ』とは思わないだろう。何人かの人はもっと適切な表現があるということに気付いているのではないだろうか。身体にぴったりとフィットしてそのシルエットをはっきりさせているアレ。頼むからその名前では呼ばないで欲しい。全身タイツケータイだなんて。


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