Lava・Lamp(ラヴァ・ランプ)を作る
ガラス瓶の中の溶岩



 先日行った花見で面白い形の酒瓶があったのでこっそりと持って帰ってきた。

 コンビニや酒屋でチューハイを買う人にとってはよく見る形のビンなのかもしれないが、私にとってはこのフラスコ型ともいえるビンの形がとても魅力的に見えた。『何か』に使えるかもしれないとしか考えておらず、日頃のロクでもない実験のためにフラスコとして使われるか、インテリアとして無造作に部屋に飾られる(放置ともいう)ことになるのか分からないままカバンの中に入れてしまった。、
 花見からの帰り、電車の中から見える朝日を見て
「このビンの中に光を入れたい。」
 と感じたことから発展し、このビンを使ってLava・Lamp(ラヴァ・ランプ)を作ってみようということになった。


 Lava・Lampを知らない人のために説明すると、ガラス瓶の中に2種類の液体(水と油)が入っていて、下から白熱電球で光を当てると下の液体が膨張し、水泡となって上に浮かび上がるという物だ。上に浮かんだ液は冷やされるとまた下に沈んでくるので、液が上下に動くのを見て楽しめるというインテリアである。写真を見たいという人はヤフーでもグーグルでも使って調べてほしい。
 ちなみに『Lava』とは溶岩のことだそうで、作った人が何処かの溶岩の流れからヒントを得て作ったことに由来するらしい。

 このLava・Lampを作ろうと思ったわけであるが、実際に形になるまでにこんなにも苦労しようとは‥‥。




 ネットを使ってざっと調べてみたところ、家庭でLava・Lampを作るときはイソプロピルアルコール鉱物油を使うのが一般的らしい。多くの人はこう思うだろう「何それ?」私もそう思った。これでも工学部の応用科学化を卒業しているので、その2つが何かということくらいは知っている。しかし、その2つの物質が一般家庭には絶対にないということもよく知っている。

 薬局で注文しないと手に入らないような得体の知れない薬品を使ってLava・Lampなどを作って果たして意味があるのだろうか?いや、ない!そんなどこかの本を丸写ししたような事をしても成功するのは当たり前である。
 それでは文部科学省の提唱する『自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断』する生徒を育て上げなければならない教員としては明らかに失格である。(趣旨が変わってしまっている)
 イソプロピルアルコール?鉱物油?注文しなければ用意できない薬品など無用。




 家にあるものだけで作ってみせる!


 最初の趣旨と完全にずれてしまい、『酒瓶の再利用』から『いかにしてLava・Lampを作るか』になってしまった。
 ひとまず自宅にあった油性、水性の液体を見繕ってみた。

油性
 ・食用油(サラダ油、ごま油、ラー油など)
 ・灯油(ストーブ用)
 ・ベンジン
水性
 ・水
 ・燃料用アルコール(メタノール75%エタノール20%チーズフォンデュ用)
 ・オキシドール(過酸化水素水)


 酒や調味料は水と同じ扱いとしてここには入れていない。また、化粧品も量が用意できないため除外した。
 この中で、灯油とベンジンは扱うのが怖いので除外し、オキシドールは不安定なので使えないと判断すると、残るのは食用油、水、燃料用アルコールの三つだけである。最初から雲行きが怪しいが、モノは試し。3つを一つのビンに入れてみた。(※ 燃料用アルコールはチーズフォンデュの鍋が売っている調理器具売り場、キャンプ用品店、大型薬局のいずれかで手に入る。)

上層:アルコール
中層:サラダ油
下層:水(彩色済み)


 ありがたいことに、サラダ油を水性の水とアルコールがはさむ形に分離した。ということは、水とアルコールを上手く混合してサラダ油とほぼ同じ比重にすればいいわけだ。
 試行錯誤の間に、サラダ油に色をつけるべく油性ペンを漬ける。しかし、5時間置いてもまったく染まる様子がない。

 仕方がないので、ペンの中からインクの染み込んだ脱脂綿を取り出してサラダ油の上にたらしてみた。

 油性マジックのインクはサラダ油には溶けない。

 新しい発見である。サラダ油の上にインクが膜のようになって固まってしまった。写真をお見せしたいところだが、写真を撮ろうとした時にビンを倒して大惨事になったため、撮影は出来なかった。今も机の下の一部は不自然なテカリが残っている。
 油への彩色は諦め、水に水性ペンのインクで色をつけて使うことにした。

 上液、下液、ビンは揃ったので最後は電球だ。これはどれくらいの大きさの物を使えばいいのかまったく予想がつかなかった。勤務先からの帰り、寄り道をして『回路部品』と書かれた店で、40Wの白熱電球とソケットをセットで買った。(※電球のソケットは大型のホームセンターや回路部品専門店で買うしかない。)

 これにスイッチも付けないどころか、ハンダ付けもしない手捻りでコードを接続した。


 土台、電球、液を入れたビンを組み合わせたら完成だ。

 土台に書かれた『きのこのソース』の字が哀愁を誘う。油の量や、水:アルコールの比率を微調整して完成したのがこれ。

 2分に1回ほどとかなりゆっくりだが、上に上がった液が冷えて下がり、また温まった液が上がってくるという様子が観察できる状態になった。(画像は荒いがNancy Client for PC をダウンロードすればこちらの動画を見ることも出来る)



 とりあえずは完成したのだが、改善の余地は色々と有る。一つは2分に1回くらいの割合でしか液が動かないという遅さだ。市販のLava・Lampであれば10秒おきくらいに下から液泡が浮き上がってくるのに対してこれは遅すぎる。
 二つ目は色だ。水に色をつけてしまったので中の油が少し見えにくく、その油もどういうわけか白く濁っている。こうなってしまうといまいち神秘性に欠ける。平たく言うと安っぽく見える。
 そして三つ目は危険性。水とアルコールの割合が4:6から3:7でアルコールの方が多いのだが、そのアルコールの中身の80%近くが毒性の強いメタノールなのである。少量でも目に障害が出る可能性があるし、100ccも飲めばあの世逝きだ。続いて引火性。水:エタノール=3:7の溶液を口に含んでライターの火に吹き付けると炎が吐ける。ビンの中に入っている溶液もそれくらいの割合なのだ。しかも下液は油である。こぼしてしまおうものなら危険極まりない。







インテリア型迷彩火炎瓶
Lava・Lamp青色1号

 とでも呼べそうな勢いだ。最後のは真剣に検討しなければいけない。近日『Lava・Lampを作る』パート2で改良したLava・Lampを作れるよう努力する。乞う御期待。


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